定款とは?登記書類としての定款について

定款とは

会社設立の勉強をしている時に必ず出てくるのが「定款」です。 定款とは何か?・定款認証の手数料・認証されるまでの時間など、定款に関する事をおさえておきましょう。

定款とは?
定款とは、会社を運営していくうえでの基本的な規則をまとめたもので、 会社の憲法にあたるようなものです。 会社の商号や、事業内容、機関設計などの根本規則を定款に記載します。

定款は「会社の憲法のようなもの」と紹介した通り、 定款は会社にとって重要な書類で、作成するのに歯ごたえのあるものです。 したがって、会社登記の際に提出する書類のひとつではあるのですが、 他の書類とくらべてクローズアップして解説されます。

定款の作成から提出までの流れをざっくりとおさえる

  1. 定款の作成
  2. 定款の認証(手数料としては合計9万2,000円程)
  3. 登記書類のひとつとして、法務局へ提出

上述のように、定款は会社の根本事項をまとめた憲法のようなものです。 初心者がいちから作るのは時間がかかるので、 自分で作る場合にはインターネット上で紹介されている雛形・フォーマットを利用することをおすすめします。 会社設立の流れSTEP3で紹介している通り、当サイトでは司法書士に作成をお任せする方法をおすすめしています。

定款を作成すると、公証役場で公証人という人に、定款をチェックして認めてもらう必要があります。 これが定款の認証です。定款が効力を得るには、公証人の認証が必要になります。

無事に公証人から認証を受けた定款は、 法務局へ提出する登記書類のひとつとして、 会社登記の際に法務局へ提出します。

定款の認証について - 窓口・手数料・手続きにかかる時間など

定款の認証についてざっくりとまとめと以下のようになります。

  • 定款は「公証役場」という所で認証をしてもらう
  • 認証に関わる手数料は約9万2,000円
  • 認証にかかる時間は早くて30分程
  • 公証人役場での認証手続き代行をできるのは司法書士と行政書士

定款は「公証役場」という場所で認証をしてもらいます。 公証役場は、どの都道府県にも2つ以上はあり、東京都には40以上あります。 公証役場の営業時間は、基本的に平日の9時〜17時となっており、 定款の認証を受け付けてくれる時間は、その営業時間内の中でも限られている場合が多いです。

公証役場での手続き金額
定款認証50,000円
定款印紙40,000円
(電子定款の場合は不要)
定款謄本約 2,000円
(1ページ250円。250円 × 定款のページ数)

認証に関わる手数料は約9万2千円で、スムーズにいけば30分程で認証をしてくれます。 発起人の代わりに公証役場へ行って、認証手続きの代行をできるのは司法書士と行政書士です。 (ただし、会社の設立登記に関しては司法書士の独占業務となっています。)

後で定款を変更する場合の注意点

会社設立をした後に事業を運営していく中で、 会社名を変更したり会社の本店所在地を変更したりする場合があります。 その場合には、定款の内容も合わせて変更する必要があります。 それぞれの内容を変更した場合に、いくらの手数料がかかるか、 頭の片隅にいれておきましょう。

手続き名費用
商号変更(会社名変更)30,000円
事業目的変更30,000円
本店所在地変更30,000円
法務局管轄外は60,000円

事業目的とは、つまり事業内容のことです。 「紳士服の販売」や「ソフトウェアの製造販売」など、定款の作成時にこれから行いそうな事業を列挙していきますが、 会社を運営しているうちに定款に記載していないような全く新しいビジネスを始めることになれば、 この「事業目的」を変更・加筆することになります。

本店所在地の変更については、法務局の管轄内の移転であれば、 30,000円の手数料で移転できます。所轄する法務局が変更になる場合には、60,000円の手数料が発生します。

定款の認証 - 認証にかかる時間や手数料についてもっと詳しく